今週のイチオシ商品『人間国宝十三代酒井田柿右衛門大皿』

2017/07/29

オークション代行のご依頼～今週のイチオシ商品（7月30日終了予定）

今週のオクサポ! イチオシ商品はこちら！

★人間国宝十三代酒井田柿右衛門大皿草花紋共箱付き/色絵磁器

人間国宝とは、芸能や工芸といった日本の伝統文化において、文部科学大臣から「重要無形文化財（無形文化財のうち重要であると指定された物）」として認定された個人の通称を言います。

「人間国宝」とはあくまでも「通称」で、文化財保護法には「人間国宝」という文言は一切出てきません。

表彰されるのは人ですが、法律の趣旨は「文化」や「わざ」そのものを称えて保存・保護する目的で指定されます。

人間国宝に指定されますと国から「特別助成金」として年間200万円が支給されるようです。

「うらやまし～」と思ってしまいますが、人間国宝として認定されたのは、個人ではなく、個人の携わっている文化・伝統・わざなので、貰ったお金を私用に使う事は出来ません。

後継者の育成など、その文化を後世に継承していく為に使用してもらうのが目的、ということです。

補助金の使用方法が適正でない場合には、是正勧告を受け、これに従わない時には助成金は取り消されるそうです。

自分で好きなものを買ったり飲み食いに使っちゃいけないんですね。残念！

今回の酒井田柿右衛門さんのような工芸技術部門の重要無形文化財保持者は、今までで175名の方しか認定されていないそうで、やはりなれる人は少ないんですね。

なろうと思ってなれるものでもありませんが、なったらなったで伝統技術の継承という重責も背負わなければならないので、200万では少ないかもしれませんね。

人間国宝の方が持っている技術が国宝であって、作ったものは国宝ではないのですが、やはり人間国宝が作ったものは「国宝級」の出来栄えではありますし、超一流の作品ではありますので、出品タイトルに「人間国宝」と入っただけでウォッチリストや入札数もうなぎ上りとなります。

このお皿も、国宝級の価格まで競り上がりますように。