(※この記事は新型コロナウイルスによる緊急事態宣言発令中の4月30日の投稿となります。)
昨今のテレビやラジオではほとんどコロナ関連のニュースばかりでやんなっちゃいますね。
世界中がそうですが日本でも国民全員が外出自粛をして人との接触を8割まで減らそうと努力しています。
政府としても「経済と自粛」「医療崩壊とPCR検査量」を天秤に掛け、うまくバランスを取るのに一生懸命やっていますよね。
そんななか、今後のリサイクルのあり方がどう変わっていくのかを考えていきたいと思います。
まずこれから日本、世界はどうなっていくのか、前置きとして時代の流れをさらっと説明しておきます。
今後来るであろう時代を大まかに分類しますと以下のような順番で来ると予想されます。
1.コロナショック(4月30日現在)
2.ウィズコロナ
3.アフターコロナ
今はいわゆる「コロナショック」の時代ですよね。かなりショックです。世界中のみんなが経済はとりあえず置いといて命を守るため色々と自粛をしなければならない時代です。
世界中がステイホームしてますので世界中の経済が停滞しています。お互いの国同士で交易も封鎖していますので、この状態が長引けば長引くほどショックが大きくなっていきます。
今の4月30日現在で11年前のリーマンショックを超えると言われています。恐ろしいですよね!
日本ではおそらく最低でも5月いっぱいまでは緊急事態宣言は続くようですが、仮に6月に解除されたとしても、パンデミックが終わったわけではありませんので、世界との国交封鎖も解除されませんし、前と同じようにライブが開催されたり野球が観戦できるわけではありませんので経済は復活しません。じわじわと悪化していきます。
おそらく6月くらいには一旦終息したかのように人々が感じ、今まで溜めに溜めたフラストレーションを一気に開放すると考えられます。
多分そうなりますので、感染してるけど無症状の人、潜伏してるだけの人達によって日本の所々でクラスターが発生しますので、7月か8月くらいには第2波がやってきます。
この辺から「ウィズコロナ」の時代に入ります。コロナとともに生きていくしかない、という「慣れ」と「諦め」の時代です。
「慣れ」と「諦め」があるため、この第2波は現在の第1波よりも長くなると予想されており、2021年の春ころまで現在と同じような自粛体制が続くと見られております。
2021年の夏頃になるとまた感染は少なくなるのと同時にようやくワクチンも完成するかもしれませんが、去年と同じ轍を踏んではいけないということで、緩くではありますが自粛ムードは続いていきます。もちろんオリンピックも中止になるでしょう。
このような感じで自粛が続くため、2021年の世界経済は約90年前の1929年に起きた「世界大恐慌」と同じくらいまでに落ち込むと予想されます。
世界大恐慌では失業率が25%、仕事がある人も収入は30~50%まで減ったそうです。
失業率というのは、仕事がしたくても仕事に付けない人の割合です。病気などで仕事ができない人やニートは含まれません。
職業安定所(今で言うハローワーク)に行っても求人がほとんど無い状態が1年以上続きました。
失業者は毎日ハローワークに行って新しい求人が入るのを待つのです。新しい求人が入っても仕事が手に入るのは1人だけ。しかも日雇いか期間限定の仕事くらいです。低賃金でも仕事が無いよりはマシなのでみんなこぞって手を上げます。そこに集まっている失業者が100人いれば倍率は100倍です!
これが失業率25%の世界ですが、今回の世界恐慌では失業率は30%まで行くのではないかと言われていますので、かなり恐ろしい世界が待ちうけています。
こうなりますとみんなが貧しくなりますので人々の消費は低下します。みんなが物を買わないので企業の売上もどんどん下がる、するとさらに給料が下がる、するとさらに物を買わない、買えないとなり負のスパイラルが続いていきます。
こうしてみんなが生活に最低限必要なものしか買わなくなっていきますので、不動産や車など高額のものや、ハイブランド品、貴金属、高級時計など生活に不必要なものを買う人が激減するでしょう。
でも使いたい!買いたい!という欲望までは消えません。人間ですから。でも買えない。じゃどうするか?
高いものや贅沢品、生活必需品も含め「中古品を安く買う」か、もしくは「シェア/共有」をするか、といった選択が多くなってきます。
新品を買って1回しか使っていないものでも「中古」になります。中古になりますと状態にもよりますが価値が一気に半減してしまいます。
新品で10万円で購入したものが1回使っただけで5万円の価値になるということは、1回の使用料が5万円ということになってしまいます。高いですよね!
いっぽう新品価格10万円のものでも中古で買えば5万円で済むし、10回使ったあと4万円で売れたら1回の使用料は1,000円ということになります。
新品価格10万円のものを1回の使用料2,000~3,000円くらいでシェアリングするのとほとんど変わりません。
大事に丁寧に使って使用感が変わらなければネットなら買った時と同じ5万円で売れるかもしれません。そしたら使用料は0円です。
買ったり売ったりがちょっと面倒なだけです。
今テレビやラジオのコメンテイターや芸能人たちは「早くコロナ前の状況に戻るといいですね!」と言っていますが、絶対に前の状況には戻りません。もう戻れないのです。
経済や景気は何年かすれば戻るでしょうが、街のあり方、生活のあり方、仕事のあり方、物の考え方などあらゆるものが変わり、それら多くのことが元には戻らないということです。というか戻りたくない人たちが大勢いるということです。
ウィズコロナの時代で、人となるべく接触しない方向にすべてがシフトし、仕事もテレワーク化が進み、そのような状況にみんなが慣れていき、それが普通、常識的な考え方になっているので「なんで合う必要があるの?」「合うということに意味があるの?」と、まず一度考えてから行動するようになります。
「なんでまた満員電車に乗って通わなきゃならないの?今のリモートワークで仕事やれてるじゃん!」ということです。
できればみんな朝早くからわざわざ寒い外に出て1時間も満員電車に乗りたくないですよ。ビフォアコロナでは当たり前に我慢していたことがアフターコロナの世界ではもう我慢できないんです。会社に行かなければ嫌いな上司に会わなくて済むし、残業だってしなくていいんですもの。
これが「アフターコロナ」の時代です。コロナウイルスという人類共通の敵が現れたことによって、世界中の考え方が一気に10年先の未来にワープするといったイメージでしょうか。
前々からテレワーク化は考えていて「まぁぼちぼち」といってなかなか進まなかったこと、「未知のウイルス?そんなの起きてから考えようぜ」と目を背けていたこと、すべてが世界的に強制的に一気に進まざるを得なくなったのです。
なのでアフターコロナの時代は、いつまたウイルスがやってきても経済が滞らない仕事環境、さほど変える必要のないライフスタイル、出歩いても大丈夫な感染しにくい街であることが求められてきますし、それに関連する仕事が増えてくると思います。
飲食であればデリバリーにシフトする、小売であればネット通販にシフトする、都会のオフィスであれば3密を無くすため完全テレワーク化するか、無理なら郊外の大きなオフィスへ移転する、などどんな業種でも変化できない会社は淘汰されていくと思います。
何も変えていけない会社は「今どきこんなことしてる会社では働く気になれない」と思われますので雇用することも難しくなっていきます。(恐慌中は大丈夫ですが景気が戻ったあとの話です)
それから、世界のリーダーであったアメリカの影響力が縮小されますので、アフターコロナでは世界のリーダーが不在になります。
欧州各国も疲弊してますのでG20とかも何もない状態です。何もない不安定な状況で各国が経済復興を考えた時、必ず「戦争」という誘惑に負ける国が出てきます。
景気を回復するのには仮想敵国を作り、敵国打倒という世論を醸成し、軍備を増強してその敵と戦争するのが一番手っ取り早いのです。
リーダーがいない世界は非常に不安定で、戦争が起きやすい状況と言えます。
前回の世界恐慌後、疲弊した欧州各国は軍備を増強するため雇用を促進し内需を拡大し景気を回復させましたが、案の定、第二次世界対戦へ突入していきました。
日本も世界恐慌、昭和恐慌などにより雇用創出のため満州へ進出。移民を推進していく過程で軍備も増強し、満州事変を経て日中戦争、太平洋戦争へと突き進んでいきました。
第2次世界大戦はナチスドイツのような独裁国家が戦争の引き金になりましたが、今回はどうなるのでしょうか。
アメリカのトランプさんはコロナが終息したら中国を叩くと公言していますので、もしアメリカと中国が戦争になるとしたら、アメリカとの同盟国である日本も戦争に巻き込まれると思われます。いやですね~!
さあ、この辺までがある程度予測できる未来になりますが、ごめんなさい、リサイクルの話は少ししか出てきませんでしたね(笑)
それでもリサイクルやシェアリングの大事さはさらに多くの方に浸透し広まり、今以上に大きな市場になっていくと思われます。
新しいものを買う時も、見栄えや流行りではなく、できるだけ永く、孫の代まで使えるような丈夫さや品質の良さを基準に選ばれると思います。
太平洋戦争後の日本はみんな貧乏で買いたくても買えない時代で、当時はご近所どうしで醤油を分けたり、野菜を分けてもらったり、困った時はお互い様だよなんて助け合っていましたが、今度のアフターコロナの時代は、インターネットでご近所づきあいのような助け合いが行われるのかと思います。今でも「ジモティー」や「あげますください」のような助け合いのサイトがありますが、もっと進化したビッグデータを使用した誰でも簡単に、あらゆるものがシェアしあえるプラットホームが出現すると思います。
中古品を買ったり売ったりするウェブサイトも今まで以上に大きな市場になるでしょう。
現時点で一番大きな中古市場はヤフオクとメルカリですが、やはり個人間取引となりますので、売ることの面倒くささは変わらないと思います。
ヤフオクであれば出品を代行してくれる会社もあります。自宅まで取りに来てもらえますし、出品にまつわる面倒なことをすべて代わりにやってくれるので、時間が無い方や高く売る自信がないといった方はこのようなサービスを利用してみるのもおすすめです。
手数料は実際に売れた時だけしか発生しませんので初心者やオークションに自信がない方でも、安心してリサイクルライフをお楽しみいだけるかと思います。
とにかく、これからの時代は物を大切に、なるべく永く使うというスキルが重要になってきます。
未曾有の世界恐慌の時代を、みんなで助け合いながら生き抜いていきましょう!